『恋は闇』第6話――息をのむような静けさのなかで、人間の“裏側”が露わになる回だった。
その空気感を支えたのが、選び抜かれたリアルなロケ地たち。
東京都品川区の商店街、江戸川区の公園や川沿い、そして千葉県柏市の病院…。
今回はそんな第6話の舞台となったロケ地を、実際の住所や施設名付きで詳しく紹介します。
ただの撮影場所ではない、「心の風景」としてのロケ地へ。
『恋は闇』第6話の主なロケ地一覧
住所付きでわかる、実際の撮影場所まとめ
第6話で使用されたロケ地は、どこも“物語の核心”に触れるような場所ばかり。
以下は、視聴者の目撃情報や公式発表をもとに特定されたロケ地です。
- 立会川西商店街|〒140-0011 東京都品川区東大井2丁目25付近
- フラワーガーデン(総合レクリエーション公園内)|〒134-0086 東京都江戸川区臨海町6丁目2
- TEMARU OMUSUBI STAND|〒134-0086 東京都江戸川区臨海町6丁目3-4
- 新川沿いの遊歩道|〒134-0088 東京都江戸川区北葛西〜西葛西付近
- 病院(詳細非公開)|千葉県柏市内の医療施設
次からは、これらのロケ地を一つずつ、登場シーンの意味や背景とともに紐解いていきます。
立会川西商店街(東京都品川区東大井2丁目)
昭和の香りと孤独が交差する商店街
第6話で、主人公がふらりと歩く場面に使われたのがこの立会川西商店街。
アーケードには古びた看板、軒先に並ぶ果物、開けっ放しの店――
どこか懐かしく、でも今も確かに生きている「東京の下町」がそこにあります。
物語では、人混みの中にぽつんと立つ主人公の孤独を際立たせるシーンで登場。
誰にも気づかれず、誰とも繋がらないまま生きていく怖さが、画面越しに伝わってきます。
現地訪問の際の注意点
ロケ地巡りでこの商店街を訪れる方も多いですが、生活圏であることを忘れずに。
無断での写真撮影や店舗への入り口撮影、住民エリアへの侵入などが報告されており、作品公式アカウントからもマナー遵守の呼びかけが出ています。
「聖地巡礼」は、“作品愛”の表現。だからこそ、静かに、優しく、空気のように巡ってほしいと思います。
フラワーガーデン(東京都江戸川区臨海町6丁目)
バラと噴水が印象的なシーンの舞台
物語の中盤、取材を受ける場面で登場したのがこの総合レクリエーション公園内 フラワーガーデン。
バラのアーチや整備された噴水が広がる開放的な空間は、一瞬だけ、日常を忘れさせてくれるような場所でした。
主人公が過去と現在を行き来するような心の揺れを見せる中、自然の静けさが心のざわめきを引き立てていたのが印象的です。
アクセス・施設情報
住所:〒134-0086 東京都江戸川区臨海町6丁目2
最寄り駅:JR京葉線「葛西臨海公園駅」から徒歩約15分
特徴:季節ごとに咲く花々、芝生広場、噴水などが整備された緑豊かな公園。
補足:撮影当時と景観が変わっている可能性がありますが、ドラマの雰囲気は充分に感じられます。
TEMARU OMUSUBI STAND(東京都江戸川区臨海町6丁目)
実在メニューも登場!話題の“おむすび店”
第6話のワンシーンに登場した喫茶風の店は、実際にはおむすび専門店「TEMARU OMUSUBI STAND」。
2024年9月に江戸川区にオープンしたばかりのこの店舗は、温もりある木目調の内装と、素材にこだわったおむすびで地元でも人気です。
ドラマでは「焼鮭とクリームチーズのマヨおむすび」など、実在メニューがそのまま登場しており、放送後に来店者が急増しました。
放送後の反響と店舗のこだわり
X(旧Twitter)では「見てたら行きたくなった!」「あのシーンのお店ここだったんだ」と話題に。
店主によると、ドラマの撮影では“何気ない空気感”を大切にしていたとのこと。
その“ちょうどよいリアルさ”が、登場人物の心情と見事に重なっていました。
住所:〒134-0086 東京都江戸川区臨海町6丁目3-4
アクセス:葛西臨海公園駅から徒歩15分ほど
営業時間:平日8:00~16:00/土日祝休み(変更の可能性あり)
※最新情報は公式Instagram等でご確認を。
新川沿いの遊歩道(江戸川区西葛西〜北葛西)
“流れ”が心情とリンクする重要シーン
主人公がただ歩くだけの、でも胸を締めつけられるシーン。
その舞台となったのが新川沿いの遊歩道。
コンクリートの道、ゆるやかに流れる水、誰もいない午後の空気…。
その何でもない風景が、「どうしようもなく孤独な気持ち」を代弁していました。
第6話の中でも、セリフよりも風景が雄弁だったシーンです。
周辺環境とロケーションの魅力
この遊歩道は、東京都江戸川区の西葛西〜北葛西エリアを縦断するように整備された散策路。
四季折々の草木が並び、地域住民の散歩コースとしても親しまれています。
日常の一部でありながら、ドラマでは“感情の通り道”としての機能を果たしていました。
住所:東京都江戸川区北葛西2丁目〜西葛西3丁目周辺(新川沿い)
アクセス:東京メトロ東西線「西葛西駅」から徒歩約10分
病院(千葉県柏市内/施設名非公開)
セリフよりも“無音”が語る場所
物語の終盤、静まり返った病院の一室で交わされた視線。
その重たさと静けさが心に残った人も多いはず。
このシーンで使用された病院は、千葉県柏市内の実在施設と見られていますが、詳細な名称や場所は非公開となっています。
撮影では照明も音も極力抑えられ、その空間が持つ“本物の緊張感”が画面に宿っていました。
誰もが経験する「待つ時間」、でもできるだけ思い出したくない空間。
その「リアルな痛み」が視聴者の胸を刺す、静かなクライマックスです。
視聴者の考察と目撃情報
X(旧Twitter)などでは、「柏っぽい雰囲気がある」「前にお見舞いで行った病院かも」といった声も。
ただし施設名が公開されていない理由としては、患者さんや病院関係者への配慮が大きいと考えられます。
そのため、ロケ地訪問を目的とした行動は控えるのがベターです。
まとめ|『恋は闇』のロケ地が物語る“心の風景”
『恋は闇』第6話のロケ地たちは、単なる背景ではなかった。
立会川の商店街、江戸川の川沿い、柏の病院――
すべての場所が、登場人物たちの「言葉にできない感情」を補完していた。
商店街の雑踏に、孤独が滲んだ。
川沿いの静けさに、ため息が染み込んだ。
公園の花に、誰かを想う時間が宿った。
ロケ地を巡ることは、物語をもう一度“体感する”行為でもある。
ただし、どの場所にも生活がある。日々の営みがある。
だからこそ、静かに、丁寧に、その余韻だけを持ち帰ってほしい。
『恋は闇』の世界は、あなたのすぐそばにある。
そして、あなたの心のどこかにも――。
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