恋は、甘いだけじゃない。
ときに、それは“闇”のように深く、冷たい。
4月から放送されている日テレの新ドラマ『恋は闇』。その衝撃的な展開と、観る者を試すようなミステリーパズルが、いま視聴者の考察魂に火をつけています。
連続殺人事件「ホルスの目殺人事件」。
誰が、なぜ、あの夜に殺したのか。
物語が進むにつれて、多くの登場人物に“黒幕説”が浮上するなか、ある一人の“無名な存在”が、じわじわと疑惑の中心へと浮かび上がってきました。
それが、「配達員」です。
日常の中に紛れた存在、だれもが見過ごすような存在。
だが、彼は事件現場に何度も現れ、不自然な動きを見せています。
この記事では、そんな“影の男”——配達員・夏八木唯月に焦点をあて、
彼がなぜ真犯人と目されるのか、その不可解な行動の数々と目撃証言をもとに、真相へと迫っていきます。
配達員・夏八木唯月とは?
事件現場での目撃情報が多すぎる
物語が進む中で、ひときわ不自然な頻度で事件現場付近に現れる男——それが配達員・夏八木唯月(演:望月歩)です。
第4話では、ホルスの目事件の現場近くで、彼が配達を終えた直後に悲鳴が響くというシーンが描かれ、視聴者の間で一気に“怪しい人物”として注目されました。
「偶然にしては出来すぎている」
「毎回事件の後に彼の姿があるのはなぜ?」
そんな声がSNSに溢れ、いつしか夏八木は“最も疑わしい登場人物”として、考察勢の間で火がついたのです。
他の登場人物との関係性に隠された違和感
さらに注目したいのが、夏八木が刑事・大和田と妙に親しげな関係を築いている点。
単なる配達員にしては、警察内部の事情を知りすぎている節があり、「情報を意図的に仕入れている」のではないかという疑惑が浮上。
また、鑑識担当の松岡が「血液フェチ」とも呼べる異常な執着を見せるなか、夏八木がその癖を把握し、ミスリードを誘うような言動をとっている描写も見受けられます。
「ただの配達員」にしては出来すぎている。
そんな違和感の積み重ねが、彼の存在を物語の核心へと引き寄せているのです。
犯行との共通点|配達員の動きが語るもの
第6話での遺体搬送シーンが意味すること
第6話で発生した大和田夏代の殺害事件——。
その遺体が“お姫様抱っこ”で搬送されたという衝撃の描写に、視聴者は騒然としました。
「犯人は、遺体を抱えて移動できるほどの体格が必要」
その条件を自然に満たしていたのが、夏八木唯月。
無口で控えめな印象とは裏腹に、彼の体格や動きは、まさにこの犯行手口と一致しているのです。
「配達員」という職業設定も、荷物の搬送に慣れているという点で、
“遺体を運ぶ”という非日常を自然にカバーする仮面になり得るのではないでしょうか。
配達員が犯人である“3つの理由”
- 事件現場での目撃回数の多さ:偶然では説明できない登場頻度。
- 警察との関係:情報操作が可能な立場にいる不自然さ。
- 犯行手口との整合性:体格・職業・行動パターンがぴたりと一致。
加えて、夏八木にはいまだ“私生活”の描写がほとんどありません。
過去の出来事、隠された動機、未公開の人間関係——その沈黙の奥に、何かが潜んでいる。
他の容疑者との比較|配達員がもっとも怪しい理由
設楽浩暉や父・貫路との比較
もちろん、他にも“怪しい人物”はいます。
たとえば、物語の主人公・設楽浩暉(志尊淳)。
彼は事件の詳細を警察よりも早く知っていたり、冷蔵庫に血液入りの袋を保管していたりと、明らかに不自然な言動を繰り返しています。
また、浩暉の父・貫路(萩原聖人)も、過去の前科や出所時期などから再犯の可能性が囁かれています。
ですが、この二人には“視聴者が疑うように設計された描写”が多く、いわば「いかにも怪しい」存在。
それに比べて、夏八木は物語の中で“無言の脇役”として描かれており、視線の死角に潜むように登場するのです。
鑑識・松岡の奇行と配達員の“ミスリード”戦略
鑑識担当の松岡もまた、犯人候補として注目されています。
血液への異常な執着や、過去の事件とのつながりが示唆されているからです。
しかし、それすらも「夏八木に疑いが向かないよう仕組まれたミスリード」だとしたら?
例えば、松岡が“わざと怪しく見せられている”のに対し、夏八木は“事件のカギを握る行動”をさりげなく繰り返している。
この対比が、真相の入り口なのかもしれません。
本当に恐ろしいのは、騙そうとする演出ではなく、何も言わずに「そこにいる」存在——。
だからこそ、配達員・夏八木唯月が最もリアルで、最も怖いのです。
まとめ|『恋は闇』配達員が真犯人か、最後まで目が離せない理由
登場シーンは少ないのに、記憶に残る。
台詞は少ないのに、印象が強い。
それが、配達員・夏八木唯月という存在です。
彼が事件に関与している確証は、まだありません。
ですが、その沈黙、その立ち位置、その行動すべてが、「意図された不自然さ」で構成されているように見えるのです。
犯人である可能性は充分にある。
だけど、それが逆に「囮(おとり)」の可能性もある。
このドラマは、観る者の“考察”を試しているのかもしれません。
だからこそ、私たちは目を凝らす必要があるのです。
「日常に紛れた非日常」を。
そして、何気ない一言、何気ない登場人物の背後に、
すべての伏線が張られている可能性を——。
『恋は闇』、その結末を見届けるためにも、
どうかあなたも、“配達員の影”を見逃さないでください。
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