『ガンニバル』は完結済み？全巻の内容・ラストまでの流れを整理

「この村、どこかおかしい」——そんな漠然とした違和感から、すべては始まった。
警察官・阿川大悟が赴任したのは、山奥にひっそりと存在する“供花村（くげむら）”。
前任者の不審な失踪、住民たちの無言の圧力、そして「人を喰う村」という都市伝説。

その言葉の真偽を追いかけるうちに、大悟は“人間の狂気”そのものに触れていく——。
この記事では、漫画『ガンニバル』（作者：二宮正明）の全巻の流れと、ラストまでを丁寧に整理します。
「完結してるの？」「読むべき？」「ドラマとの違いは？」そんな疑問にもすべて答えます。

この記事を読むとわかること

『ガンニバル』は完結済み？連載期間と巻数をチェック

『ガンニバル』は、2018年から2021年まで「週刊漫画ゴラク」（日本文芸社）で連載されました。
週刊誌ながら、その内容はTVドラマ級に重厚で、「青年誌×ホラーサスペンス」という異色の融合で話題に。

単行本は全13巻で完結済み。
1巻あたりの情報密度が高く、「中だるみせずに一気読みできるサスペンス漫画」として高評価を集めています。
ラストまで読めるという安心感もあり、これから読む人にもおすすめです。

阿川大悟が警察官として供花村に赴任。
前任者が“狂って”失踪したという噂と、村に伝わる「人が喰われている」という都市伝説に、彼は徐々に巻き込まれていきます。

この序盤は、読者が「本当に人を喰ってるのか？」と疑心暗鬼になる構造。
静かに、確実に、村の異常さが浮き彫りになります。

供花村を実質的に支配しているのが「後藤家」。
その中で“白銀”と呼ばれる謎の存在が物語の核心に近づいていきます。
さらに「奉納祭」という恐ろしい儀式の存在が明らかに——。

阿川は家族を守るため、村の闇に真正面から踏み込んでいきます。
このあたりから物語は加速度的に緊迫感を増していきます。

阿川は後藤家の“裏の顔”に迫り、村全体を巻き込む対立へと発展していきます。
村の人々も次第に巻き込まれていき、善と悪の境界線があいまいになる人間ドラマが展開。

警察という“公の正義”が、村という“閉じた正義”とぶつかるシーンは、まるで映画のような緊張感。

物語の中心人物である「白銀」。
その過去と、供花村における“食人”という風習のルーツが明かされます。

供花村は、ただ恐ろしい村なのではなく、過去の虐げられた歴史と、そこに生まれた歪んだ信仰の産物だったことが分かります。

大悟は命をかけて後藤家の中心人物たちと対決。
村の闇と向き合う最終決戦は、暴力と信念がぶつかる壮絶な結末に。

白銀は自らの過去にケリをつけ、命を落とします。
後藤家の主要メンバーは逮捕され、供花村は一見“正常”な姿を取り戻したように見えます。

ラストシーンでは、老婆が人間の指を口にする描写が。
「村の闇は、まだ終わっていない」という不穏な余韻を残し、物語は幕を閉じます。

実写版はディズニープラスで配信中。主演は柳楽優弥さん。
シーズン2まで制作され、原作を忠実に再現しつつ、映像ならではの演出が注目を集めています。

基本的な流れは原作通りですが、一部キャラクターの描写や事件の進行速度が異なる部分があります。
「原作ファンも楽しめるリメイク」という評価が多く、両方観ると深みが倍増します。

「最後まで緊張感が途切れない」「設定が斬新」という評価が多数。
一方で、「ラストにモヤっとした」「もっと真相が語られてもよかった」という意見も。

・重厚なサスペンスや社会派ホラーが好きな人
・閉鎖的な村社会の恐怖に興味がある人
・人間の善悪のグラデーションに魅力を感じる人

『ガンニバル』はただのホラーではありません。
「人はなぜ“食べる”のか」「村とは、共同体とは何か」——そんな問いが浮かぶ、社会と信仰をえぐるサスペンスです。

ラストの“答えのなさ”にこそ、この物語のリアルがある。
ぜひ、あなた自身の目でその結末を確かめてください。

この記事のまとめ