「誰が選ばれるのか？」という緊張感と、「この日々は終わってしまうのか？」という寂しさが交錯した最終話──。
Netflixで配信中の韓国ドラマ『いつかは賢いレジデント生活』が、第12話でついに完結。
これは、賢くなるまでの“痛み”と“選択”の物語。
この記事では、最終回のネタバレを含めたあらすじ、教授選の行方、恋の進展までを詳しく解説します。
最終回ネタバレ｜教授選を巡る静かな戦い
チュ・ミンハが教授に選出、その瞬間に涙
産婦人科の新教授選任を巡る選考は、静かに、けれど確かに多くの人の運命を左右する瞬間でした。
選ばれたのは、チュ・ミンハ（演：アン・ウンジン）。
地道に患者と向き合い、理想と現実の間で葛藤しながらも決して諦めなかった彼女の姿に、多くの視聴者が涙したことでしょう。
教授に選ばれたことそのものよりも、それまでに流した数えきれない“報われなかった涙”こそが、彼女を輝かせていた。
そんな演出が、このドラマらしい“静かなクライマックス”を生んでいました。
落選したミョン・ウンウォンの逆襲とその結末
一方で、敗れたミョン・ウンウォン（演：キム・ヘイン）のラストもまた、強く印象に残ります。
教授の座を狙い、誰よりも野心的だった彼女は、落選の知らせを聞いた瞬間、スマホを叩きつけるように投げつけます。
それは単なる怒りではなく、“信じていた自分が否定された”ことへの痛みだったのかもしれません。
けれど、その過程で彼女がどれだけ周囲を振り回し、傷つけてきたかもまた、事実。
「自分の過去に向き合うラスト」──そう感じた視聴者も多かったのではないでしょうか。
イヨンとドウォンの恋、ついにバレる
同期たちにバレた“秘密の恋”のその後
恋愛禁止の病院内──。
そのなかで、オ・イヨン（演：コ・ユンジョン）とク・ドウォン（演：チョン・ジュンウォン）は、密かに関係を育んでいました。
最終話ではついにその事実が、仲間たちに知られてしまいます。
けれど、予想に反して彼らは非難されるどころか、温かく迎え入れられるのです。
同期たちの表情は「やっぱりそうだったよね」という優しい理解で満ちていました。
バレた瞬間すら、彼らにとっては“仲間としての祝福”だった──そんな空気が心に残ります。
“バレても変わらない関係”という成長
ふたりが初めて本音を語り合ったのは、第10話の夜勤明けの屋上。
そこから生まれた関係性は、秘密の恋というより、「傷を抱えたふたりが、お互いの存在で少しだけ楽になれた」ものだったと思います。
だからこそ、“バレても終わらなかった”。
「守るために隠していた関係」から、「一緒に歩くことを選べる関係」へ。
それはレジデントとしてだけでなく、人として大きく成長した証だったのかもしれません。
キャストの想いと続編への期待
コ・ユンジョン「すべての瞬間が宝物だった」
最終回を迎えた撮影現場で、主演のコ・ユンジョンはこう語りました。
「イヨンとして過ごした日々は、私にとって挑戦の連続であり、かけがえのない経験でした」。
“できるふり”をしてきた過去、“諦めることでしか自分を守れなかった”日々。
そんなイヨンが他者と出会い、変わっていく姿は、演じる彼女自身の人生と重なる部分が多かったのかもしれません。
「この役に出会えたこと自体が、ご褒美だった」──その一言に、役者としての覚悟と愛がにじんでいました。
続編の可能性は？ファンの声続々
現時点（2025年5月）では、続編の正式発表はありません。
ですがSNSでは、「もっと彼らを見ていたい」「イヨンの未来が気になる」といった声が止みません。
『賢い医師生活』から始まったこの“賢い”シリーズは、医療ドラマでありながら、「生きづらい私たちが、生きていく物語」として多くの共感を集めてきました。
スピンオフである本作もまた、そのバトンを確かに受け継ぎました。
きっと制作陣も、次の一歩を、静かに、でも確かに考えているはずです。
まとめ｜“賢くなる”とは、痛みを知ること
『いつかは賢いレジデント生活』は、派手な演出や大事件ではなく、日常の中にある“選択”と“痛み”を丁寧に描いたドラマでした。
教授になるために耐え続けた人。
恋を隠すことでしか守れなかった関係。
理想を裏切られながらも、それでもなお患者と向き合い続けた若き医師たち──。
この物語が教えてくれたのは、「賢くなる」ということは、知識を得ることでも、勝ち続けることでもなく、“自分以外の誰かの痛みを、他人事にしないこと”なのかもしれません。
だからこそ、最終回でイヨンが泣いたとき、彼女の隣で一緒に涙した視聴者がいたのだと思います。
彼女たちが経験した日々は、決して“終わり”ではなく、“始まり”だった。
そして、それはきっと、私たちの人生にも、そっと重なってくるのです。
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