松本潤主演『19番目のカルテ』この夏、心を診る医療ドラマが始まる
「治す」のではなく、「寄り添う」。
2025年夏、TBSの日曜劇場枠に登場するのは、そんな医療の本質に迫るヒューマンドラマ『19番目のカルテ』。
主演は松本潤。キャリア30年目にして、初めて「医師」という役柄に挑む彼が演じるのは、“総合診療医”という、専門とは少し違う「すべてを診る」医師です。
原作は、医療現場のリアルと人間の機微を描いた人気漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』。
症状の裏にある人生を、静かに、ていねいに紐解いていく物語は、「どこが悪いのか分からないまま、心が疲れてしまった」現代の私たちにこそ、必要な“処方箋”なのかもしれません。
本記事では、放送日・配信予定・話数構成といった基本情報はもちろん、ドラマのテーマや見どころについても深く掘り下げていきます。
あなたの心にも、静かに届くドラマになりますように。
『19番目のカルテ』はいつから放送?初回日と放送時間をチェック
2025年7月13日(日)、TBS系・日曜劇場枠にて、ドラマ『19番目のカルテ』がいよいよスタートします。
放送時間は、これまで数々の感動作を送り出してきた「日曜よる9時」。
この“物語のゴールデンタイム”に、心を静かに揺らす医療ヒューマンドラマが届けられることに、すでに多くの注目が集まっています。
日曜劇場は、社会派ドラマから人間ドラマまで、幅広いジャンルを高い完成度で描く名作枠。
『JIN-仁-』『天皇の料理番』『VIVANT』など、時代を越えて語り継がれる名作を生んできた背景には、“人の心に触れる”という一貫したテーマがあります。
そんな中、本作『19番目のカルテ』は「心を診る」総合診療医というテーマを掲げ、医療の枠を越えた人間模様を描こうとしています。
初回から、胸に沁みるような対話と、息を呑むような演出が期待されます。
配信はどこで見られる?見逃し視聴の方法とスケジュール
放送をリアルタイムで観られない方にとって気になるのが、見逃し配信の有無とその視聴方法です。
『19番目のカルテ』は、TBSが提供する見逃し配信サービス「TVer」や「TBS FREE」での配信が予定されています。
特に「TVer」は、登録不要・無料で最新話を1週間限定で配信するため、忙しい日々の中でも気軽にキャッチアップが可能です。
また、TBSの公式アプリからも視聴でき、利便性の高さが支持されています。
さらに注目されているのが、DMM TVやParavi(U-NEXT統合後の新体制)などのサブスクリプションサービスでの展開です。
現在(2025年6月時点)では詳細な配信先は発表されていませんが、近年のTBS作品の傾向からして、初回放送後に順次発表される見込みです。
配信を待つ方は、公式サイトやSNSアカウントをフォローし、最新情報のチェックをお忘れなく。
録画と併せてTVerのお気に入り登録をしておくと、見逃す心配も減るでしょう。
全何話?最終回はいつ?TBS日曜劇場の傾向から読み解く
『19番目のカルテ』は、2025年7月13日(日)からスタートしますが、その放送回数や最終回の日程については、公式発表はまだ行われていません。
しかし、TBS日曜劇場枠の過去の傾向を踏まえると、多くの作品が全10話構成で完結していることがわかります。
たとえば、『VIVANT』『マイファミリー』『危険なビーナス』など、近年話題となった作品はいずれも10話前後の構成で、物語に適度な起伏と余韻を残して終幕を迎えてきました。
このリズム感のある展開は、視聴者が飽きずに最後まで見届けるための絶妙なバランスでもあります。
この流れに倣えば、『19番目のカルテ』も全10話前後での構成が濃厚です。初回が7月13日であれば、最終回は9月中旬になると見込まれます。
もちろん、反響次第で特別編や続編の可能性もゼロではありません。
それほど、松本潤さんが演じる“心を聴く医師”が視聴者の記憶に深く刻まれることが予想されるのです。
松本潤×初の医師役|“診る”ではなく“聴く”医療への挑戦
アイドルとして、俳優として、そして表現者として常に進化を続けてきた松本潤さん。
彼のキャリアにおいて、2025年はひとつの節目となる年でもあります。
そんな30周年のタイミングで挑むのが、これまで演じたことのない「医師」という役。
ただし、本作で松本さんが演じるのは、一般的な“白衣のヒーロー”とは異なります。
彼が扮する徳重晃は、「総合診療医」と呼ばれるすべての症状と向き合う“入り口の医者”。
専門外来が18種類あるとされる中で、それに属さない「19番目」の存在として、患者の訴えをまず受け止め、必要ならば適切な専門医へと繋ぐ。
つまり、彼の診療の根幹にあるのは、医学知識だけではなく、「人の話を聴く力」なのです。
「何が痛いのか分からない」「うまく説明できない」――そんな“曖昧さ”を持つ患者たちに寄り添う医師は、言葉にならない心の声を見つけていく探偵のようでもあります。
松本さんの繊細で柔らかな眼差しが、この役にどんな深みを与えるのか。放送が今から楽しみでなりません。
原作・脚本・制作陣|物語を支えるクリエイターたち
『19番目のカルテ』の原作は、医療現場のリアルをベースにした漫画作品『19番目のカルテ 徳重晃の問診』。
医師である富士屋カツヒトが原作を手がけ、川下剛史が作画を担当する本作は、医療の専門性と人間の温度感が絶妙なバランスで描かれ、多くの医療関係者や一般読者の支持を集めてきました。
総合診療医という、まだ世間的には知られざる医師の存在を丁寧に描きながら、その“診察”が単なる医学的処置ではなく、“対話”や“人生の整理”であることを教えてくれる作品です。
今回のドラマ化にあたっては、脚本家や演出家にも実力派が名を連ねており、日曜劇場ならではの重厚な映像美と心理描写に大きな期待が寄せられています。
過去作で知られるヒューマンドラマの名手たちが制作陣に加わっており、感情の起伏や沈黙の意味までもが丁寧に表現される構成になるでしょう。
原作ファンにとっても、初めてこの物語に触れる人にとっても、「医療」と「人間」の交差点に立ち止まりたくなるような、そんな一作になる予感がします。
『19番目のカルテ』が描く“心の診療”とは何か
病名がつかない不調。検査結果に表れない苦しみ。
そうした“見えない痛み”に向き合うのが、総合診療医・徳重晃の仕事です。
『19番目のカルテ』が私たちに投げかけてくるのは、単なる医療技術や診断の話ではありません。
むしろ、この物語が真に描こうとしているのは、「人はどこまで他人の痛みに寄り添えるのか」という根源的な問いです。
患者の言葉にならない訴えに耳を傾け、時には家庭や過去、職場といった生活背景までを丁寧に掘り下げていく徳重の診療は、まるで“人生の聞き取り”のよう。
そこには、「医師とは何か」「診るとは何か」を再定義する姿勢がにじんでいます。
現代を生きる私たちは、目に見える怪我や病気だけでなく、誰にも見せられない孤独や不安を抱えていることが少なくありません。
このドラマが描くのは、そんな心のひだに優しく触れていく営み。
それは、視聴者一人ひとりにとっての“心の再診”となるはずです。
まとめ|この夏、あなたの心にもカルテが開かれる
- 放送開始日:2025年7月13日(日)よる9時〜(TBS系・日曜劇場)
- 配信予定:TVerやTBS FREE、DMM TVなどで順次展開見込み
- 話数:全10話前後を予定、最終回は9月中旬か
- 主演:松本潤(初の医師役、総合診療医・徳重晃)
- 原作:富士屋カツヒト・川下剛史『19番目のカルテ 徳重晃の問診』
『19番目のカルテ』は、単なる医療ドラマではありません。
身体を診るのではなく、心に触れること。
症状ではなく、“その人の人生”に向き合うこと。
このドラマが描こうとしているのは、誰の中にもある「気づかれない痛み」と、それを見つけてくれる誰かの存在です。
だからこそ、観終えたあとに、ふと自分自身の“未処方の心”に気づくことになるかもしれません。
この夏、あなたの心にも静かにカルテが開かれる時間を。
日曜の夜、どうかその扉を開けてみてください。
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